AHA・BHA・PHA*違い

AHA・BHA・PHAの違いとは?くすみ・毛穴・敏感肌悩みに合わせたピーリング成分の選び方と複合作用

AHA・BHA・PHAの違いとは?くすみ・毛穴・敏感肌悩みに合わせたピーリング成分の選び方と複合作用

「スキンケアを続けているのに、肌がなんとなく暗く見える」「透明感がなく、くすみが気になる」そんな悩みの原因のひとつが、古い角質の蓄積です。

くすみや毛穴詰まりのケアとして注目されているのが、AHA・BHA・PHAといったピーリング成分(角質柔軟成分)です。最近では美容液や化粧水、洗顔料などさまざまなアイテムに配合されていますが、「名前は聞いたことがあるけれど、それぞれの違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、AHA・BHA・PHAそれぞれの特徴と、3つを組み合わせることで期待できる「複合作用」について解説します。

監修者

赤木 麗菜

皮膚科専門医・花房崇明監修のメディカルエステ「hanafusa skincare lab+」店長。
日々のカウンセリングを通じて、お客様の肌悩みに寄り添い、スキンケアや美容施術、医療機関専売化粧品の提案に携わる。
日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュインストラクター、コスメライターとして、化粧品の成分知識と美容現場での経験を活かし、使用感を含めた実践的で取り入れやすい美容情報を発信している。

【ピーリング(角質ケア)とくすみの関係】

■古い角質の蓄積がくすみの原因に

ピーリングとは、肌表面に蓄積した古い角質へアプローチする角質ケアのことです。通常、古い角質はターンオーバーによって自然に剥がれ落ちます。しかし加齢・乾燥・紫外線・生活習慣の乱れなどでターンオーバーが乱れると、不要な角質が肌表面に残りやすくなります。その結果、光が均一に反射しにくくなり、透明感が失われて顔全体が暗く見える「くすみ」につながることがあります。ターンオーバーの乱れや角質ケアの詳しい仕組みについては、「角質ケアとは?必要性と正しいや*り方を解説」の記事もあわせてご参照ください。なお、くすみの原因は角質の蓄積だけではなく、乾燥によるキメの乱れ・紫外線によるメラニン沈着・血行不良なども関係します。角質ケアと合わせて、保湿・紫外線対策・生活習慣の見直しも重要です。

※ターンオーバーとは:お肌の新陳代謝、つまり「肌が新しく生まれ変わるサイクル」のことです。

イラスト:ピーリング(角質ケア)


【AHAとは?特徴と期待できる効果】

■水溶性のフルーツ酸が肌表面をなめらかに

AHAとは、アルファヒドロキシ酸の略称で、主に水溶性の角質ケア成分のことで、フルーツ由来のものが多いことから「フルーツ酸」とも呼ばれます。代表的な成分はグリコール酸・マンデル酸・乳酸・リンゴ酸などです。肌の角質細胞間のタンパク質に働きかけ、古い角質を柔らかくして剥がれやすくすることです。具体的な効果としては、ごわつきやくすみをケアし、キメの整ったなめらかな肌へ導くことが挙げられます。

  • 向いている悩み・肌質:肌のごわつき・くすみ・キメの乱れ・乾燥肌・メイクのりが気になる方 
    ※くすみ:乾燥による
  • 特徴:角質ケア効果を実感しやすい反面、BHAに比べて毛穴の奥の皮脂には届きにくく、敏感肌の方には刺激を感じやすい場合もある

イラスト:AHA(アルファヒドロキシ酸)の特徴


【PHAとは?特徴と期待できる効果】

■敏感肌でも使いやすいマイルドな角質ケア

PHAとは、ポリヒドロキシ酸の略称で、「次世代型AHA」とも呼ばれる低刺激成分のことです。AHAの角質ケア作用を持ちながらも、より低刺激で使いやすい成分として注目されています。代表的な成分はグルコノラクトン・ラクトビオン酸です。AHAやBHAと比べて分子サイズ(成分の粒の大きさ)が大きく、角質層のごく表面にゆるやかに作用するため刺激が少ない点が最大の特徴です。さらにPHAは水分を引き寄せる性質であるヒドロキシ基を多く持っています。そのため、角質層にうるおいを与え、乾燥を防ぐ保湿作用が期待できます

※ヒドロキシ基とは:水分を結びつけやすくする化学構造

  • 向いている悩み・肌質:敏感肌・乾燥肌・ピーリング初心者・赤みが出やすい方
  • 特徴:角質ケアと保湿ケアを同時に行いやすく、毎日のスキンケアに継続して取り入れやすい成分

イラスト:PHA(ポリヒドロキシ酸)の特徴


【BHAとは?特徴と期待できる効果】

■脂溶性のサリチル酸が毛穴の奥までアプローチ

BHAとは、ポリヒドロキシ酸の略称で、脂溶性の角質ケア成分です。代表的な成分はサリチル酸です(市販化粧品では0.2%以下の配合濃度が定められています)。AHAやPHAが主に肌の表面へアプローチするのに対し、BHAは皮脂となじみやすい性質を活かして毛穴の奥まで働きかけます。

※脂溶性とは:油に溶けやすい性質

  • 向いている悩み・肌質:毛穴詰まり・黒ずみ毛穴・テカリ・ニキビができやすい脂性肌・混合肌
  • 特徴:AHA・PHAより刺激が出やすい場合があるため、肌状態に合わせた使用が大切です。 

■BHAにおける化粧品と医療現場での使われ方の違い

BHAを用いた医療現場(皮膚科など)で行われるケミカルピーリングでは、市販の化粧品よりも高い濃度のサリチル酸が使用されることがあります。市販の化粧品は毎日のケアとして安全に使用できるよう濃度が低く制限されていますが、医療機関では医師の管理のもとで、より高い効果を目的とした治療やニキビケアに用いられます。

イラスト:BHA(ベータヒドロキシ酸)の特徴


【3成分を組み合わせる複合作用のメリット】

■複数の肌悩みにまとめてアプローチ

AHA・BHA・PHAを組み合わせることで、それぞれが異なる角質の悩みにアプローチできるのが複合処方の特徴です。

  • AHA:水溶性で肌表面の古い角質に働きかけ、なめらかな肌印象へ導きます。

  • BHA:油溶性のため、毛穴の皮脂汚れにもアプローチできます。

  • PHA:分子が大きく角質層の表面に留まるため刺激が少なく、バリア機能を損なわずに角質ケアしながら保湿効果も期待できます。

※バリア機能とは:お肌のうるおいをキープし、乾燥や刺激から肌を守る仕組みのことです。

3つの成分はそれぞれの特性を補い合う関係にあるため、くすみ・毛穴の皮脂汚れ・乾燥といった複数の悩みにまとめてアプローチできる点が、複合処方の大きなメリットといえます。

■肌悩み別の成分の選び方の目安

  • くすみ・ごわつきが気になる → AHAを中心に ※くすみ:乾燥による肌印象のこと

  • 敏感肌・乾燥肌・ピーリング初心者 → PHAから始める

  • 毛穴の皮脂汚れ・黒ずみが気になる → BHAを加える

  • 幅広い悩みをまとめてケアしたい → 3成分の複合処方を選ぶ


【使用時の注意点】

■注意1:使いすぎに注意する

ピーリングのやりすぎは肌のバリア機能を低下させ、乾燥や肌荒れにつながる場合があります。製品ごとの推奨頻度を守り、週1〜2回から慣らしていくのが基本です。

■注意2:角質ケア後は保湿と紫外線対策を徹底する

角質ケア後の肌は一時的に乾燥しやすく、紫外線ダメージを受けやすい状態になります。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分でしっかりケアし、日中は必ず日焼け止めを使用しましょう。

■注意3:初めて使う方はパッチテストを

AHA・BHA・PHAは肌質や状態によって刺激の感じ方に個人差があります。初めて使用する際は、二の腕の内側などでパッチテストを行い、肌の反応を確認してから取り入れることをおすすめします。

 

【まとめ:3つの成分を組み合わせることで、バランスよくケアできる】

AHA・BHA・PHAはそれぞれ異なる特徴を持つピーリング成分(角質柔軟成分)です。

  • AHA(フルーツ酸)→ 肌表面のごわつきやくすみをケア ※くすみ:乾燥による肌印象のこと
  • PHA(次世代型AHA)→ うるおいを守りながら、やさしく角質をケア
  • BHA(サリチル酸)→ 毛穴の皮脂や黒ずみにアプローチ

3つの成分を組み合わせることで、肌表面・毛穴・うるおいをバランスよくケアできます。自分の肌質や肌悩みに合ったスキンケアを選び、保湿や紫外線対策もあわせて続けることが、なめらかなで透明感のある肌への近道です。


 

【毎日の角質ケアに「リポピールセラム」という選択肢】

リポピールセラムは、AHA・BHA・PHAの3種類の角質ケア成分を配合した導入美容液です。AHA(マンデル酸)は肌表面のごわつきに、BHA(サリチル酸)は毛穴に詰まった皮脂や汚れに、PHA(グルコノラクトン)はうるおいを守りながらやさしく角質をケアします。

さらに、リポソーム化グルタチオン・ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体などの整肌成分に加え、CICAやヒアルロン酸などの保湿成分も配合。角質ケアとうるおいケアを同時に行えるのが特長です。

肌のごわつきや毛穴の詰まり、黒ずみが気になる方はもちろん、角質ケアを始めたい方にも取り入れやすいアイテムです。

この記事を読んだ人におすすめのページはこちら