なぜ乾燥肌だとファンデーションが崩れやすいの?
乾燥によって角質層の水分が不足すると、肌のキメが乱れたり、粉を吹いたような状態になったりします。肌表面に凹凸があると、ファンデーションを均一に広げにくくなり、仕上がりにもムラが生じやすくなります。
そのため、ファンデーションを変えるだけでなく、乾燥を防いで肌表面をなめらかに保つことも、メイク崩れ対策の一つです。
粉吹き・ひび割れ・毛穴落ちはなぜ起こる?
乾燥してめくれた角質にファンデーションが付着すると、粉っぽさが目立ちやすくなります。目元や口元など動きの多い部分では、厚く重ねたファンデーションがヨレたり、ひび割れたように見えたりすることもあります。
毛穴にファンデーションがたまって目立つ「毛穴落ち」には、乾燥だけでなく、皮脂や厚塗りなども関係します。また、頬はカサついていても、鼻まわりは皮脂が多いなど、部位によって肌状態が異なる場合もあります。
崩れやすい部分と崩れ方を確認し、スキンケアや塗る量を調整しましょう。

「乾燥するから保湿を足す」だけでは解決しない
乾燥肌に保湿は欠かせません。ただし、メイク直前に乳液やクリームを必要以上に重ねると、肌表面に残った油分によって、下地やファンデーションが滑り、ヨレやすくなる場合があります。
大切なのは、保湿を減らすことではなく、肌状態に合わせて量を調整することです。乾燥する部分には必要なうるおいを与え、皮脂が出やすい部分は重ねすぎないようにしましょう。

メイク前のスキンケア|乾燥肌のファンデーションを崩れにくくする「仕込み」のポイント
ここでは、ファンデーションがなじみやすい肌へ整えるメイク前のスキンケアを「仕込み」と呼びます。
朝の洗顔をやさしく行ったら、次の3つを意識しましょう。
① 化粧水は「たっぷり」より、やさしくムラなく
洗顔後は時間を置かず、化粧水を顔全体になじませます。使用量は製品の表示を目安にし、一度に大量につけるよりも、ムラなく広げることを意識しましょう。
強くたたいたり、何度もこすったりする必要はありません。手でつける場合は、手のひらでやさしく押さえるようになじませます。
② 乳液・クリームは部位によって量を調整する
化粧水のあとは、乳液やクリームでうるおいを保ちます。両方を必ず重ねる必要はなく、肌の乾燥状態や製品の使用方法に合わせて選びましょう。
まずは適量を薄くなじませ、頬・目元・口元など乾燥しやすい部分には、必要に応じて少量を重ねます。鼻や額など皮脂が出やすい部分は、重ねる量を控えるなど調整してください。
③ スキンケアがなじんでからメイクへ
スキンケア直後に下地やファンデーションを重ねると、製品同士が混ざり、ムラやヨレにつながる場合があります。
スキンケアが肌になじむまで少し時間を置き、肌表面に水分や油分が多く残っていないか確認しましょう。乳液やクリームの余分な油分が気になる場合は、日焼け止めを塗る前に、ティッシュを軽く押し当てて調整します。
その後、日焼け止めを表示された量でムラなく塗り、なじんでからベースメイクへ進みます。メイク崩れを避けるために、日焼け止めの量を減らさないようにしてください。

「仕込みの仕込み」|日頃から肌表面をなめらかに整える
メイク前のスキンケアが「仕込み」なら、日頃から肌を健やかに保つケアは、その土台となる「仕込みの仕込み」です。
朝だけ丁寧に保湿しても、日々の洗いすぎや摩擦が続いていると、乾燥やごわつきが気になることがあります。直前のケアだけでなく、毎日の洗顔や保湿も見直してみましょう。
ここで意識したいのが、「何を塗るか」だけでなく「どんな肌に塗るか」という視点です。
ただし、肌表面をなめらかにするために、角質を強くこすって落とす必要はありません。角質層には水分を保ち、外部刺激から肌を守る役割があります。必要なうるおいを守ることを基本に、肌状態に合ったケアを選びましょう。
乾燥肌のファンデーション・下地の選び方
ベースメイクを選ぶときは、保湿感に加え、少量でムラなく広がるか、厚く重ねなくても満足できる仕上がりになるかを確認しましょう。
ファンデーションは「保湿+薄膜+密着感」で選ぶ
ファンデーション選びでは、次の3つが目安になります。
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保湿感:時間が経っても、つっぱりや粉っぽさが気になりにくい
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薄膜感:少量で伸ばしやすく、厚塗りになりにくい
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密着感:肌に均一になじみ、浮きやヨレが目立ちにくい
リキッドやクリームタイプは選択肢になりますが、同じ形状でも使用感は製品によって異なります。パウダータイプにも、しっとりした使い心地のものがあります。
形状や「乾燥肌向け」という表示だけで決めず、可能であればサンプルなどで試し、塗った直後と時間が経ったあとの肌を確認しましょう。
下地は「肌・部位・ファンデーション」との相性を見る
下地は、肌状態と使用するファンデーションとの相性を見ながら選びます。
頬や口元には、保湿感のある下地が選択肢になります。一方、皮脂が出やすい鼻や額には、皮脂によるメイク崩れに配慮したものを使うなど、部位によって使い分ける方法もあります。
製品の使用量を守り、必要な部分に均一になじませましょう。UV機能のある下地を日焼け止めとして使う場合も、薄さを優先して使用量を減らさないことが大切です。
乾燥肌のファンデーションを崩れにくくする塗り方まず薄く、必要なところだけ足す
最初から顔全体をしっかり覆おうとせず、少量から始めましょう。
シミや色ムラなどが気になる部分には、ファンデーションやコンシーラーを部分的に足すと、全体の厚塗りを避けやすくなります。
少量ずつ広げ、スポンジで軽く整える
頬など顔の中心から外側へ向かって、ファンデーションを少量ずつ広げます。目元・口元・小鼻のまわりはヨレやすいため、量を控えめにしましょう。
仕上げに清潔なスポンジで軽く押さえ、ファンデーションの余分な厚みやムラを整えます。このとき、スポンジを何度も往復させて肌をこすらないようにしましょう。
フェイスパウダーは、皮脂が出やすい鼻や額などを中心に少量ずつ使用し、乾燥しやすい部分は粉っぽくならないよう量を調整してください。
メイクが映える肌へ|乾燥肌を健やかに保つ3つの習慣
メイク前の「仕込み」を支えるために、日頃は次の3つを意識しましょう。
① クレンジングで必要以上にこすらない
クレンジングはメイクの濃さに合ったものを選び、製品に記載された量を使います。量が少なすぎると、指と肌の間に摩擦が生じやすくなります。
落ちにくいポイントメイクには専用リムーバーなどを使い、同じ場所を何度もこすらないようにしましょう。
クレンジング後の洗顔では熱いお湯を避けます。すすいだあとは、タオルをやさしく押し当てて水分を拭き取り、早めに保湿しましょう。
② 紫外線対策は使用シーンに合わせる
日焼け止めは、外出時間や屋外での活動、汗や水に触れる機会に合わせて選びましょう。乾燥が気になる方は、保湿感や塗ったあとのつっぱりにくさも確認してください。
十分な量をムラなく塗り、汗をかいたりタオルで拭いたりしたあとは必要に応じて塗り直します。帽子や日傘なども併用するとよいでしょう。
③ 「乾燥肌=角質ケアNG」と決めつけない
乾燥肌だからといって、角質ケアを一切取り入れられないわけではありません。ただし、すべての乾燥肌に必要なケアでもありません。
ごわつきやざらつきには、乾燥や古い角質など複数の要因が関係します。まずは洗いすぎや摩擦を見直し、保湿を基本に考えましょう。
そのうえで角質ケアを検討する場合は、スクラブなどで物理的にこする方法だけでなく、塗ってなじませるタイプも選択肢になります。
ただし、「こすらない」ことは「刺激がない」ことを意味しません。使用方法を守り、強い乾燥や赤み、ヒリつきがあるときは無理に取り入れないようにしてください。

まとめ|乾燥肌のファンデーション崩れには「塗る前の肌」を整えることから
乾燥肌のファンデーション崩れには、水分不足による肌表面の凹凸や、スキンケアの量、ベースメイクの厚塗りなどが関係します。
メイク前は必要なうるおいを与え、十分になじませてから、ファンデーションを薄く均一に重ねましょう。
「何を塗るか」と同じくらい「どんな肌に塗るか」を意識し、日頃の保湿や洗顔を見直すことも大切です。
肌をなめらかに保つために、角質を強くこすったり、取りすぎたりする必要はありません。では、摩擦ややりすぎに配慮しながら、日々のスキンケアに取り入れられる角質ケアには、どのようなものがあるのでしょうか。