監修者
河野 裕花
美容医療と毎日のスキンケアはどう組み合わせる?
美容皮膚科で受けるケミカルピーリングと、自宅で行うスキンケアには、それぞれ異なる役割があります。
ケミカルピーリングは、医師が肌状態や目的に合わせて施術内容を判断する専門的なケアです。一方、毎日のスキンケアは、洗顔や保湿、化粧品による角質ケアを通じて、肌へうるおいを与えながらキメを整えるために行います。
どちらかを選択するのではなく、美容医療は医師の管理下で受け、日常では肌状態に合わせたスキンケアを続けるという役割分担で考えましょう。

ケミカルピーリングは医師の管理下で受ける
ケミカルピーリングは、薬剤を肌へ塗布する医療施術です。薬剤の種類や濃度、pH、塗布時間などによって肌への作用が異なるため、医師が肌状態や目的を確認したうえで施術内容を判断します。
施術間隔も、肌状態や施術内容、使用する薬剤などによって異なります。自己判断で頻度を決めず、医師の指示に従いましょう。
施術を受けない日のホームケアには、肌へうるおいを与えてキメを整える、サリチル酸を配合した美容液も選択肢になります。
ケミカルピーリングは医師の管理下で受け、その間の日常では肌状態に合わせたスキンケアを続けるという、それぞれの役割を理解して取り入れましょう。
毎日のスキンケアでは、角質・保湿ケアを続ける
美容医療を受ける日だけでなく、施術を受けない日のホームケアにも目を向けましょう。
古い角質によるざらつきやごわつきが気になる場合は、肌へうるおいを与えながらキメを整える美容液タイプの角質ケアも選択肢になります。
美容医療とあわせて毎日の角質・保湿ケアを取り入れる際は、次の3点が自分に合う美容液を考えるうえでの目安になります。
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肌をこすらず使えること
スクラブや拭き取りではなく、肌へやさしくなじませて使用できるタイプを選びます。 -
サリチル酸だけでなく、処方全体で選ぶこと
サリチル酸の有無だけで判断せず、AHA・PHAなどほかの角質ケア成分との組み合わせや、保湿・整肌成分も確認しましょう。 -
普段のスキンケアに組み込みやすいこと
洗顔後になじませるだけなど、いつものお手入れに無理なく加えられる製品なら、日常のケアとして続けやすくなります。
「こすらず使える」「処方全体に配慮されている」「毎日のスキンケアに取り入れやすい」。この3点を意識し、製品に記載された使用方法を守りながら、その日の肌状態に合わせて取り入れましょう。
※美容医療の施術前後に使用する化粧品については、施術を受ける医療機関へご相談ください。
※ 角質ケア:肌にうるおいを与え、キメを整えて、なめらかにすること

施術前後は医療機関の指示を優先する
ケミカルピーリングの前後は、普段使用している化粧品を一時的に控えるよう指示される場合があります。
サリチル酸配合の美容液を含め、角質ケア化粧品を使用できる時期は、施術内容や肌状態によって異なります。普段使っている化粧品がある場合は、施術前に医師へ伝え、使用を続けてよいか確認しましょう。
自己判断で施術直後から使用を再開せず、医療機関から受けた指示を優先してください。赤みやヒリつき、皮むけなどがあるときも、積極的な角質ケアを重ねず、医師へ相談しましょう。
サリチル酸とは?化粧品に配合される角質ケア成分としての特徴
そもそもサリチル酸とは、どのような特徴があるのでしょうか?
サリチル酸は、BHA(β-ヒドロキシ酸)の一種です。化粧品では、肌をすこやかに保ち、キメを整えるための角質ケア成分として、美容液や洗顔料などに配合されています。
サリチル酸はBHAの代表的な成分
角質ケアを目的とした化粧品に使われる角質ケア成分には、AHA・BHA・PHAなどがあります。サリチル酸は、このうちBHAに分類される成分です。
ただし、サリチル酸を配合した化粧品でも、配合目的や剤型、使用方法は異なります。「角栓を溶かす」「毛穴の奥まで入り込む」などと一律に捉えず、成分名だけでなく製品全体の処方や使い方を確認しましょう。

サリチル酸配合の美容液をスキンケアに取り入れるポイント
サリチル酸を配合した美容液を選ぶときは、成分名だけでなく、製品全体の処方や使い方を確認しましょう。
普段のお手入れに取り入れる場合は、肌を必要以上にこすらず使えることや、角質ケアとともにうるおいにも配慮されていることが選択基準になります。
使用方法と推奨頻度を確認する
使用する際は、製品に記載された使用量・使用方法・使用頻度を守りましょう。自己判断で量や回数を増やしたり、長時間すり込んだりする必要はありません。
赤みやヒリつき、かゆみ、強い乾燥など、普段と異なる変化がある場合は使用を中止してください。症状が強い場合や長引く場合は、皮膚科へ相談しましょう。
サリチル酸などの角質ケア成分は、単体ではなく組み合わせにも注目する
サリチル酸はBHAに分類される成分ですが、角質ケアを目的とした化粧品には、マンデル酸やグリコール酸などのAHA、グルコノラクトンなどのPHAが、角質ケア成分として配合されることもあります。
代表的な角質ケア成分は、次のとおりです。
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BHA:サリチル酸
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AHA:マンデル酸、グリコール酸、乳酸など
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PHA:グルコノラクトンなど
「AHAだから刺激が強い」「PHAならすべての人に刺激がない」などと、成分名だけで一律に判断することはできません。使用感や肌との相性は、配合成分の組み合わせや製品全体の処方、使用方法、その日の肌状態によっても異なります。
サリチル酸という一つの成分だけで選ぶのではなく、他の整肌・保湿成分との組み合わせや処方、使用方法まで含めて、製品全体を見ることが大切です。

【まとめ】美容医療と毎日のスキンケアを上手に組み合わせよう
サリチル酸は、角質ケア化粧品に角質ケア成分として配合されることがあるBHAの一種です。
サリチル酸を用いたケミカルピーリングは、医師が肌状態を確認したうえで行う医療施術です。一方、サリチル酸配合の美容液などを用いた、毎日のスキンケアでは、化粧品で肌へうるおいを与えながら、キメを整えてすこやかに保ちます。
美容医療とホームケアは、単純に「強い・弱い」で比較するものではありません。定期的に美容医療を受ける場合も、次回施術までの毎日のスキンケアでは、次のポイントを意識しましょう。
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肌を必要以上にこすらない
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成分名だけでなく、製品全体の処方を見る
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AHA・BHA・PHAなどの角質ケア成分の組み合わせを見る
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保湿・整肌成分にも注目する
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製品に記載された使用方法と頻度を守る
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施術前後の化粧品使用は医療機関へ確認する
美容医療は医師の管理下で受け、日常では肌状態に合わせた角質・保湿ケアを続ける。それぞれの役割を理解し、無理なく組み合わせることが大切です。
こうした点を踏まえると、毎日のホームケアでは、サリチル酸の有無だけでなく、複数の角質ケア成分や保湿成分を組み合わせ、肌をこすらず使用できる美容液かどうかも選択基準になります。